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比較コラム

海外産 vs 国産ラム肉
徹底比較

ニュージーランド・オーストラリア・国産——それぞれのラム肉は何が違うのか。 専門店の視点から、味・特徴・用途の違いを徹底解説します。

日本のラム肉市場の現状

99%
輸入品が占める割合

日本で消費されるラム肉のほぼすべてが海外からの輸入品

2カ国
主要輸入元

オーストラリアとニュージーランドが日本の輸入ラムのほぼすべてを占める

1〜2%
国産の自給率

北海道を中心に生産されるが、流通量は極めて少ない発展途上の産地

国産ラム肉が少ない背景には、羊は牛・豚より体が小さく一頭からの肉量が少ないこと、広い放牧地が必要で手間がかかること、そして輸入品との価格差が大きく競争が難しいことなど、構造的な問題があります。

産地別の特徴を知る

NEW ZEALAND

ニュージーランド産

生後4〜7ヶ月
柔らかな風味 クセが少ない 放牧・草飼い ジンギスカン向き

人工飼料を使わない放牧中心の育成で、安全性への評価が高い産地です。生後4〜7ヶ月での食肉化により部位が小ぶりで、肉質は柔らかくクセが少ないのが特徴。「全体的に柔らかな風味」で、ラム初心者でも食べやすく、調理技術を活かしたい飲食店にも向いています。

肉質

柔らかく、部位が小ぶり。きめ細かな食感

おすすめ調理法

ジンギスカン・しゃぶしゃぶ・薄切り焼き

こんな人に

ラム初心者・クセが苦手な方

AUSTRALIA

オーストラリア産

生後5〜11ヶ月
しっかりした風味 肉質が大きめ 牧草肥育 グリル・煮込み向き

日本市場の大部分を占める「オージー・ラム」。世界最高水準の品質管理体制のもと生産され、生後5〜11ヶ月での食肉化により他産地より部位が大きめです。「少しアタックのある風味」が特徴で、スパイスを使った濃い味付けの料理に合わせると、その個性が引き立ちます。

肉質

しっかりした食感、部位が大きめ

おすすめ調理法

グリル・煮込み・スパイス料理

こんな人に

ラム好き・しっかりした風味を楽しみたい方

JAPAN

国産(北海道)

流通量わずか1〜2%
臭みが少ない 脂に甘みがある 穀物肥育中心 超希少・鮮度抜群

北海道を主産地とする国産ラム肉は、自給率わずか1〜2%の超希少な存在です。「臭みが少なく、脂に甘みがあり、肉質がきめ細かい」のが特徴。日本の風土で、日本の草を食べて育った羊だからこそ出せる味といわれます。海外産と異なり穀物肥育が中心で、輸入品に比べて格段に鮮度が高い状態で届くのも強みです。

肉質

きめ細かく、脂の甘みが強い

おすすめ調理法

シンプルな焼き・生食(タタキ)・塩焼き

こんな人に

上質なラムを味わいたい方・ラム上級者

FRANCE

フランス産

最高級ブランド
最高級品 ミネラル豊富 テロワールの味

モンサンミッシェル近郊で育つ「アニョー・ド・プレサレ」は、塩分を含む植物を食べることでミネラル豊富なラムが生まれます。偽造防止のための厳しい認証基準が設定されており、フランス料理における最高級食材の一つとして位置づけられています。日本での流通は少なく、高級フレンチレストランで使われることがほとんどです。

一目でわかる比較表

比較項目 ニュージーランド産 オーストラリア産 国産(北海道)
食肉月齢 生後4〜7ヶ月 生後5〜11ヶ月 農場により異なる
飼育方法 放牧・牧草飼育 放牧・牧草飼育 穀物肥育中心
肉質 柔らかく小ぶり しっかり・大きめ きめ細かく甘い
風味 全体的に柔らかな風味 少しアタックがある 臭みが少なく脂が甘い
おすすめ調理 ジンギスカン・しゃぶしゃぶ グリル・煮込み・スパイス シンプル焼き・塩焼き
流通量 多い(輸入の主力) 多い(国内シェア最大) 超希少 1〜2%
こんな人に 初心者・クセが苦手な方 しっかり風味を楽しみたい方 上質なラムを追求したい方

味を決める「飼育方法」の違い

産地の違いよりも、実は「何を食べて育ったか」がラムの味に大きく影響します。専門家の見解によると、国産と海外産の根本的な味の違いは、この飼育方法の差から生まれています。

牧草肥育(グラスフェッド)

ニュージーランド・オーストラリア産の主流

広大な牧草地を自由に歩き回りながら草を食べて育つスタイル。オージー・NZ産の多くはこの方式です。牧草由来の自然な風味が肉に宿り、独特の「ラムらしい」香りが生まれます。

  • 自然本来の飼育環境
  • 牧草由来の独特の風味が出る
  • 大量生産に向いており流通量が多い
  • スパイスや濃い味付けと相性が良い

穀物肥育(グレインフェッド)

国産ラムに多い飼育スタイル

穀物(とうもろこし・大麦など)を主体に与える飼育方法。国産ラムに多く見られます。牧草肥育と比べて肉質が柔らかくなりやすく、脂の甘みが強くなる傾向があります。

  • 脂の甘みが引き出されやすい
  • 肉質がきめ細かくなる
  • 臭みが抑えられる傾向がある
  • シンプルな調理法で真価を発揮

「両産地の差は誤差の範囲で、どちらもとても美味しい。ただ、たくさん食べるなら牧草肥育の方が飽きにくい」

——ラム肉専門家・食べ歩き記録より

どれを選ぶべきか?シーン別ガイド

初めてラムを食べるなら

クセが少なく柔らかいニュージーランド産がおすすめ。ジンギスカンスタイルで野菜と一緒に食べるのが最もとっつきやすい。

ニュージーランド産

BBQやグリルで豪快に楽しむなら

骨付きリブや厚切りステーキなど大きめカットが揃うオーストラリア産が最適。スパイスや塩でシンプルに仕上げると絶品。

オーストラリア産

本当の上質なラムを追求するなら

超希少な国産ラムを専門店で。鮮度・甘みともに最高水準。出会えたらシンプルな塩焼きで肉本来の味を楽しんで。

国産(北海道)

煮込み料理・スパイス料理に使うなら

しっかりした肉質のオーストラリア産が煮崩れしにくく最適。ランブシャンク(すね肉)の長時間煮込みは絶品。

オーストラリア産

ジンギスカン専門店で食べるなら

多くの専門店はNZ産の肩ロースを薄切りで使用。クセが少なく食べやすいため、ジンギスカンの定番素材として定着している。

ニュージーランド産

「ビールと羊」では

全国8農場から直接仕入れた無冷凍ラムを提供。NZ産・国産を中心に、入荷状況に合わせて毎週メニューを更新している。

複数産地を提供

産地の違いを、実際に食べ比べてみませんか?

「ビールと羊」では、全国8農場から直接仕入れた無冷凍のラム肉を提供しています。入荷状況に合わせて複数の産地・部位が楽しめます。